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この当たり前の日常に感謝します

2009年01月17日 05:46

14年目の震災の日を迎えました。

神戸に生まれ育ったものにとって、また、地震を経験された方にとって特別な日です。



14年ですか・・・

とんでもなく昔の話ですね。

実際に被災経験のない方にとっては、もうはるか大昔の出来事でしょう。

アタマの中では、私自身でさえ記憶が薄れてきています。

しかし、残念なことにカラダに染み付いた揺れの恐怖は、相変わらず消えませんね。


ある日の仕事中、オフィスで事務作業をしていると、重量物を載せた台車が事務所の中を通りました。

床から台車の振動が伝わり、私は思わず「ビクっ」として、立ち上がりました。

地震の前の「ゴォー」っていう、地鳴りのような小刻みな振動に感じたんですね。

本能的に

「揺れるっ!地震!!」

って思いました。

静かに粛々と仕事を進めるまわりの同僚たち。

私が顔色を変えて席を立ったことに、気づいた人も少なかったと思います。

ところが、隣の課の事務の女性が、こちらをチラっと見ています。

私と同じように、彼女も慌てて立ち上がって、恥ずかしく思っていたようです。

そうです。

彼女も神戸に住む社員。

マンション住まいなので、家が潰れるようなことはなかったと聞いていますが、激震を体験した人間でした。

何となく、二人顔を合わせて苦笑いした私たち。

思わず同士を感じました。


こんな経験は何度もあります。

このカラダに染み付いてしまった揺れの感覚は、恐らく一生消えないんだと思います。

仕方ありません。

一緒に被災した妻も同様です。

家の近くを大型車が通ったとき、その振動と音で私たち夫婦は敏感に、そして過剰に反応してしまいます。

そしてその過剰反応は、最近も何度もあった、震度1程度の小さな地震でも。。。

深い眠りの中にあっても、必ず飛び起きました。

すぐにテレビの部屋に行って、震度の確認などしていましたね。

元々、臆病な性格の私。

震災経験が、それに輪をかけてしまいました。



しかし私のカラダには、染み付いたこの揺れの恐怖よりも、もっとやっかいなものが残っています。

それは長く辛い避難生活で壊してしまった、「心」の後遺症です。

14年の年月を経て、ほぼ完治はしているのですが、未だにどうしても克服できていないものがあります。

私は今でも「満員電車」が怖いです。


震災後の避難生活で、3年間の仮住まい生活を経験しました。

通勤電車は避難生活者が集中して、いつも超満員。

ダイヤは乱れ放題。

スムーズに電車が動いたとして、片道2時間超の通勤でした。

そんな中で、二度と思い出したくない鬱病を経験したため、


「満員電車」は私にとって、震災後のイヤでイヤでたまらなかった避難生活を思い出させるのです。


今、私は通勤では各駅停車の電車にしか乗りません。

快速電車など速い電車の方が便利なのですが、時間がかかっても各駅停車に乗ります。

理由はひとつ。

「す
いているから」

そんな中でも事故や故障などで、ダイヤが乱れ、電車の人口密度が急激に増えると、私の「心」はかなり乱れてしまいます。

パニック障害の名残りが今も残っていますね。。。

首都圏の通勤などは考えただけでもムリです・・・



時間の経過とともに、震災の記憶はどんどん消えていきますが、やはり消えていくのは、目で見た光景(記憶)です。

「揺れの感覚」とか、「心の中の恐怖」、これは消えませんね。

精神状態が不安定で、涙モロかったあの頃に、よく涙を流して聞いたミスチルの曲も、聞けばやっぱり当時の(ツラかった)記憶が鮮明によみがえります。

目で見ただけのものは忘れていきますが、身体と心に染み付いた感覚は消えません。

これはもう一生付き合っていくんだろうな・・・



ちょうど1年前、私は震災の薄れ行く記憶を整理するために、あの震災手記を書きました。

手記では、こんなフレーズを書きました。


『ツライ思い出しかありませんので、この震災で何かを学んだとかは、あまり感じません。

この体験が、今の人生にどう生きているかも自分では分かりません。』


実際に長い間そう思っていました。

しかし、14年目の震災の日を迎えるにあたり、私はあの震災で得たもの、

「学んだことは何か?」

をずっと考えていました。


正直なところ、いまだに考えていますが、14年目の
今年の段階で言えることはこれです。


◆何不自由なく育ち、夢も目標も描いたことのなかった自分に、「家族が安心して暮らせる家が欲しい」という目標を抱かせてくれた。

◆しっかり働けるのは、それよりもしっかりとした生活基盤(家族・家庭)があるからだということに気づかせてくれた。

◆健康を害すると、どんなに有能な人も、まったく役に立たない。それどころかまわりに迷惑さえかける。


こうやって考えてみると、今の私のライフスタイルもやはり震災による影響が大きいことが分かります。

そしてこの先の自分の夢にも、影響を与えてくることになりそうです。

もっともっと自分自身が成長してくれば、ほかの気づきもあるのでしょうか?

そうあれば嬉しいですね。



今日は恐らく、全国的にテレビで、当時の震災被害の様子が放映されることでしょう。

阪神高速道路の横倒しや、長田区の大火災の様子など・・・

でもそれは、すぐに忘れてしまう「目でみた光景」です。

「心のキズ」はマスコミうけしませんからね。

しかし、地震や災害の被害って、この部分が大きいんです。

何度かこのブログでも紹介してきましたが、今一度、「魂の震災手記」ご覧ください。

「心のキズ」が伝わると思います。

そしてそれは、地震や災害の備えに対する記憶として、インプットされると思います。

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昨年は中国の四川をはじめとして、国内でも大きな地震がありました。

震災で無念にも亡くなってしまった方々のご冥福を祈りながら、

この当たり前の日常に感謝し、

幸運にも元気に生きている自分に、これから何ができるのか、

一日一日をしっかりと生きていきたいと思います。





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コメント

  1. Yuki | URL | -

    リックルさん、ありがとう

    今朝も寒かったですね。
    この寒さの中での震災だったのですよね。
    私はリックルさんから多くを学ばせていただきました。
    少しでも拡げられたら、そう思い記事を書きました。
    今夜は家族で話し合いたいと思います。
    日々感謝の気持ちを忘れずに。
    リックルさん、ご家族の皆様に穏やかな時間が続きますように。

  2. SON | URL | -

    地震は怖いですね

    こんばんは

    会社で仕事してると”ミシッ”って音がしてグラッときます。
    「怖っ!!今の地震やな」
    すぐにヤフーで地震情報をチェックすると
    なんと震度1 (ちっちゃい話で申し訳ない。)
    「何で震度1でこんなゆれるねん」ってよく言ってます。

    そういうことで大きな地震がきたら・・・。

    いつ何が起こるかわからない世の中ですからね。
    本当に1日1日を大事に全力で

    やりたいことにはどんどんチャレンジするしかないですね。

  3. にゅうにゅう25 | URL | -

    Re: この当たり前の日常に感謝します

    やっぱりこの日はなんだか胸が締め付けられる思いがしますね。
    ほんととんでもなく遠い昔のようであって、必ず来る1月17日。
    改めてリックルさんの過去の話を読み返していました。
    今が幸せなだけに“もし、またあんな地震がきてしまったら…”と
    改めて家族を大事にしたいって感じてます。

    リックルさんありがとう。

  4. ☆RYO | URL | 93VskEUY

    Re: この当たり前の日常に感謝します

    震災記念日でしたね。

    体にしみついた恐怖は未だ私から離れる事はないです
    リックルさんと一緒で少しの揺れでも過剰に反応してしまいます。
    カリフォルニアも地震が多いと聞いたときはショックでした。
    水はやっぱり買いだめしてあります。
    震災のテレビを見るとやっぱり涙が出てきます。
    全壊した家の事を思い出します。
    慣れ親しんだ街を出たのを思い出します。
    きっとこの気持ちは忘れる事はないのだと。
    忘れてはいけないのだと思います。
    なんかわかりませんが、リックルさんありがとうです♪

  5. らん | URL | -

    Re: この当たり前の日常に感謝します

    自分も子供の頃に体験した宮城県沖地震以来、揺れに対して過剰反応してしまいます。
    少しでも地震で揺れると、家族の中で一番早く反応し、逃げる用意をするのです。
    「パパおおげさ~」って家族から言われますが、身体が勝手に反応してしまうのでしょうがないですね^^;

    目の前の当たり前に感謝しながら、1日1日を大事にですね^^

  6. アキちゃん | URL | -

    Re: この当たり前の日常に感謝します

    こんばんは。

    私はそのころ名古屋にいましたが、
    それでも揺れを感じました。

    その何年後かに神戸に来て、町並みはすっかり綺麗で、
    復興されたんだな、と思っていました。

    しかし会社で地震があった時、
    みなさんの地震に対する敏感な反応を見て、
    心の中には残っているんだな、と感じました。

    体験された方だからこそわかることがあるんですね。

    当たり前の日常が一番大切だ
    というのは日々感じています。

  7. となりの芝 | URL | -

    Re: この当たり前の日常に感謝します

    香港なんて地震がないから超高層住宅が高密度でわらわら建ってますね。

    オーナー殿も全く地震の起きない地域にスローライフする予定じゃないの。
    通勤時、満員電車の中で被災するなんてまずないよな。
    それがいやで日本を離れている方って結構多いね。

  8. プラスハートのけこぴ | URL | -

    Re: この当たり前の日常に感謝します

    私も、阪神の揺れを経験して以来、
    外で車のドアがしまる音とかにも反応してしまいます。

    東南海が来れば、和歌山はけっこう揺れるだろうし、
    今からビクビクしています。

    子供にも、「いつも今地震が来たらどこに逃げるか
    考えていなさいよ」

    と言ってます。

    リックルさんの記事を教訓にしますね!

  9. リックルハング | URL | -

    Yukiさんへ

    さすがに17日は妻と子どもと地震について話しました。
    芦屋では幼稚園で避難訓練が行われたり、いつも行く公園で追悼式があったりと、子どもたちも地震のことを触れることが多い週末でした。
    しっかりと教訓に学べたと思います。
    ありがとうございました。

  10. リックルハング | URL | -

    SONさんへ

    SONさん、ありがとう。
    この過去の教訓を活かして、おっしゃるとおり、
    何が起こるか分からない世の中だから、やりたいことにチャレンジですね^^
    震災経験をポジティブに活かします!

  11. リックルハング | URL | -

    にゅうにゅうさんへ

    この日はなんだかんだ言っても忘れられませんね。
    無理に忘れる必要もないですが、しっかりと現実を見つめて、前向きに生きていきたい、改めてそう思った震災の日でした。

  12. リックルハング | URL | -

    RYOさんへ

    忘れたくても、忘れられませんよね。
    たしかロスの大地震が阪神淡路のちょうど1年前でしたね。
    1・17はロスの人にとっても、震災の日なんですね。
    備えをしっかりしたら、あとは前向いて行くしかない。
    自然にはどうやったって勝てないしね。。

  13. リックルハング | URL | -

    らんさんへ

    ボクもおおげさーって、言われます。。
    自分の臆病さに少し恥ずかしくなることもしょっちゅうで・・・
    日々の当たり前の生活に感謝することは、できそうでできないのですが、この震災の日にいつも思い出すようにしています。
    一日一日大切にいきます。ありがとございます。

  14. リックルハング | URL | -

    アキちゃんへ

    そうですか、そのときは神戸じゃなかったんですね。
    当たり前の日常・・・
    あたたかい布団、ひねればでる水、安心してトイレができる・・
    こんなことは日本では当たり前すぎて感謝できませんが、この日だけは思い出すことにしています。

  15. リックルハング | URL | -

    芝さんへ

    地震のないところに行きたいね。
    あと通勤ラッシュのない世界も。
    両方とも現実に手に入れられるしね。
    芝さんは、すでにある意味スローライフだもんな^^;

  16. リックルハング | URL | -

    けこさんへ

    >外で車のドアがしまる音とかにも反応
    あ、コレ、めっちゃわかります。
    あの「バンっ」っての、結構衝撃あるんですよね。
    ボクもあれ苦手です。

    1年に1回、家族で危機管理する日として、我が家でも避難場所の確認しました。

  17. kb | URL | -

    Re: この当たり前の日常に感謝します

    人間って嫌な事とかすぐ忘れます・・・。
    忘れないと辛過ぎて生きて行けないからだと何かに書いてました。

    でもリックルさんにとっては未だにそのときの記憶が
    体で残り、またそのときの心境が紐付いてるんで
    一生忘れられんのやろね。。。

    僕にとってはそれがルミナリエです。

    俺も感謝やわ

  18. リックルハング | URL | -

    kbさんへ

    うまく忘れていくのも、生きていく上での重要な技術なんだけど、カラダから離れんね・・・
    でもね、得たものを考えられるようになってきたのは、ボクの進化だよ。ウン。
    最初の年のルミナリエは、さすがに目頭が熱くなったよね。

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