2008年03月12日 01:58
先日、会社での昇進試験の結果が出ました。
4月から、ある役職へ昇進します。
昨年の4月から、昇進試験用の論文をコツコツ書き始めて、9月にその論文を提出。
11月に筆記試験合格の通知。
と同時に、二次試験のプレゼンテーションをつくりはじめ、年明けの1月末、プレゼンと面接を完了。
先日、二次試験の合格通知が出て、晴れて、1年がかりの昇進試験をパスしました。
ホッっとしていますが、喜びは少ないです。
別に強がって言っておりません。
ここに至るまでに、私のサラリーマン人生を大きく変える出来事があったからです。
それは、ちょうど2年前の今頃でした。
その年は、昇進試験をうける一歩手前の職位に居た私と、同じ職位の同僚がひとり居ました。
昇進試験を受けられるのは、私の所属する部署からは1名だけと決まっています。
つまり、同職位二人のうち、どちらに試験を受けさせるか、どちらを先に上げるか、という昇進レースに立たされていたのです。
誰もが私が行くと思っていました。
しかし、私はその年、試験を受けることはありませんでした。
上司から、
「すまんが、アイツはラストチャンスなんや。お前は優秀やから、いつでも上がれる。今年はアイツに試験受けてもらうことにした。分かってくれ。」
そう言われたんです。
もう一人の人は私より先輩で、カラダを壊したこともあって、少し昇進が遅れている人でした。
私は会社に入ってから一度も試験に落ちることなく、ここまで来ましたが、初めて挫折を味わいました。
「やはりこの会社は年功序列か・・・」
今思えば、たった一年の違いですが、その時はとんでもなく落ち込みました。
それまでの私は、会社で昇進し、給料を上げ、役職や会社の中の高い地位に就くことを目標としてきただけに、その昇進レースで敗北を告げられたことは、失意のどん底に突き落とされたと同じことでした。
そんな失意の中で、仕事中にあまりにヤル気が出ないので、本屋に立ち読みに行きました。
そこで、ある1冊の本と出会いました。
それまで私は本とは無縁の生活。
漫画か雑誌しか読まなかった男が、その日なぜか文庫のコーナーに立っていました。
とてもおもしろい本で、これが私を本を読む人間に変えたキッカケになりました。
いろんな本を読むようになり、私の世界観は大きく変わりました。
本を読めば読むほど、その影響を受け、どんどんと人生の価値観が変わっていくのが、自分でもハッキリと分かりました。
ブログを知ったのも、本の影響です。
そしてブログをやってみると、これまた世界観が広がりました。
これまで仕事ばかりやってきて、仕事(社内)で認められることを最大の喜びとしてきた私にとって、会社以外の世界を知ったことは、大げさな表現かも知れませんが、人生の革命的な出来事でした。
「今までなんてちっぽけな世界にいたんだろう・・・」
こんな小さな世界の、もっと小さな昇進レースに敗れたことで、失意のどん底に居た自分が恥ずかしくなりました。
それと同時に、昇進レースで私を選ばなかった上司。これまでその上司を恨み続けてきましたが、このような世界観、人生観との出会いに導いてくれて、感謝の気持ちに変わりました。
簡単に言えば、会社での昇進に対する欲望が消えたのです。
それよりも、もっと大きな夢や目標、欲望を持ったからです。
会社にとっては、そのときの昇進レースで私を選んでいなかったことは、大きな損失だったと思います。
なぜなら、もしそのとき昇進レースで私が勝っていたら、ますます私は会社の労働下僕として、しゃかりきに、より上位職を目指して爆進していたでしょうから。
ですから1年遅れて、昇進試験を受け、「リックルハングが落ちたら、全員落ちる」とまで言われ、ダントツのトップで合格したのですが、喜びはあまりありません。
ダントツトップで合格しても、最下位で合格しても、給料は一緒ですからね。
スポーツでいう、10点差で勝とうが、1点差で勝とうが、勝ちは勝ちってヤツです。
まあ、せっかく手に入れたサラリーマンとしての、この肩書きは、私の目標・夢の達成のために、しっかり働いてもらいますケドね。
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コメント
ひまわりさん | URL | zATydYt2
「物事の全てには意味があるんだよ~」って、
あたしがとっても悲しくて落ち込んでいたときに言ってくれた友人がいました。
その時は、(そんなこと言われたって、辛いのなんか、やだよぉ)って、
素直に言葉を受け取れませんでした。
何で自分ばっかりこんな辛い思いをしなくちゃ・・・ってな具合に、
とっても後ろ向きで、いじいじいじ子でした。
全ての不幸をしょったぐらいの気でいましたよ~(^-^;)
体もストレスでおかしくなるし、(なにが 意味だい!)なんて思っていました。
でも、今は意味があったのかもしれないとちょっと思います。(まだ、ちょっとですが・・・)
リックルさんのそのことも、きっと意味があったんですね!
本はいいですよね(*´∀`*)
あたしは、いつもいつでも本が大好きな本中毒なので、
リックルさんが本を好きになったと言ってくれてうれしいです(*´ω`*)
リックルさんは、どんな本を読むのかなぁ?
( 2008年03月12日 21:23 [編集] )
ひまわりさん | URL | zATydYt2
P.S.建ててから・・・のブログに行けなくなってしまいました(;△;)
(エラー not found)となります。
どうしてかなぁ?
( 2008年03月12日 21:25 [編集] )
ねこのラック | URL | -
早速 遊びに来ちゃいました(^.^)/~~~
リンクありがとうございます♪
私もさせていただきます(*^_^*)
私も実は 上にあがる事に
ギラギラしてた頃があり(^_^;)
(しあわせ君のお陰で今では想像がつきませんが…)
初めての挫折を味わった時に
人生が変わっていきました(^。^)
だから ハックルさんの言われている事
本当に共感します!
今では私も感謝してますっていうか
その出来事がなかったらって思うと
ゾッとするくらい(^_^;)
ブログはじめて ひまわりさんやひまわりさんを通じてハックルさんに出会い
本当に 感謝です(*^_^*)
( 2008年03月13日 01:10 [編集] )
リックルハング | URL | -
ひまわりさんへ
そうかも、、今振り返ると、今まであったことは、全てなんか意味があったと思う。
あれがあったから今がある。
だから毎日を後悔しないように生きないとダメなんですね^^
僕が影響を受けた本との出会いなんかは、これからの記事で書いていくつもりです。
もしかしたら本のジャンルは、ひまわりさんと違うかも知れませんが、また覗きにきて下さい。
「建ててから」なんですけど、ちょっとワケあって閉じました。スミマセン。
このブログであっちの記事も見れるようにしました。(全部じゃないんですけど)
( 2008年03月14日 00:22 [編集] )
リックルハング | URL | -
ねこのラックさん、ありがとう^^
こちらこそ、さっそく遊びに来てくれてありがとうございます^^
ラックさんもギラギラでしたか?ブログの感じからはイメージできませんが・・・^^;
猪突猛進、恋は盲目・・・何でも異常なほどののめり込みは、視野を狭くしてしまいますよね。そしてそれがうまくいかなかった時、人生の終わりのような気になる。。。
常に視野を広く見渡せる人間になりたいですね!!
これからもよろしくお願いします^^
( 2008年03月14日 00:27 [編集] )
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